つらくなくても母の胸で泣きたいとき

2025/11/20

知人は、生まれた時からあるものは

「個性」と考えて、

普通に育ててきたことを昨日書いた。

 

サンドウイッチマンの病院ラジオ

という番組で

またあどけなく見える16才の少女が

同じようなことを言っている。

 

生まれながら腸の難病をもち

人工肛門をつけている。

このことについて

「できていたことが、できなくなるのは

すごくつらいけれど

私は生まれた時からなので

これが当たり前」と。

 

お腹から出ている腸を「かわいい」

と思っていて、保育園では

友だちにも見せていたという。

 

さらに数年前、

クローン病という難病も発症した。

そのことを話す彼女の

明るさに変わりがない。

 

このあと彼女は退席、

お母さんと入れ替わった。

愛が深い。

子どもをよく見ておられる。

 

お母さんも話し終えて

娘さんのところに帰っていくと

明るい彼女が

お母さんの胸に顔をうずめて

抱きついた。

 

泣いていたかもしれない。

つらくはなくても

込み上げる涙だっただろうか。