安全重視のルールが妨げにならないよう
2025/11/26木下さんの立ち上げた会は、自死遺族会。
奥様は、焼身自殺された。
一人息子さんとの口論のあとだった。
このとき自宅も全焼した。
木下さんは、まだ幼い息子さんを
必死で育てたが、
お母さんの死から5年後の命日の日、
「行って来ます」と登校したあと
息子さんの行方はわからなくなり
白骨で見つかっている。
この子も優しい…
優しすぎた。
お母さんの死を
自分のせいと思ってしまったんだなあ。
そうではなかったのに。
お母さんは心の病だったのに。
いや、直接のきっかけは
イジメにあったことかも知れない。
母の死をイジメの材料にされては
たまったもんじゃない。
木下さんは、今度こそ
生きる望みをなくしたと言うが
自死遺族会というものがあることを知り
参加し、この意義を見出し、
まだ地元になかった遺族会を立ち上げた。
いきさつは私と同じだ。
多職種と連携している点でも
閉鎖的ではない遺族会運営に
共感できる。
もう1点、
なるほどその通りと思うのは、
遺族会の「わかちあい」における
ルールの設け方。
ルールなしでも
ファシリテーターなしでも
「わかちあい」の安全性は確保できないが
ルールが多かったり厳しかったりするのは
良くないだろうと
私も考えるようになった。
安全性とルールの関係は
永遠の課題にさえ思えるが
死因は違えど同じ視点、同じ気持ちで
携わってくれている人の存在に
励まされている。