それでも「もう一度母の子に生まれたい」
2026/06/06一昨日は、親が子を思う気持ちと
その気持ちが子の気持ちに
変化をもたらしたことを書いたが
子が思う親への気持ちが
相当なものである事件が過去にあった。
50代の息子は、働きながら母親の介護を
一人でやってきたが
認知症はひどくなる一方で、
目が離せなくなり仕事に行けなくなった。
仕事をやめて、失業保険でしのいたが
保険の支給も終わると
生活保護の申請に行ったが
働けるはずだから、と断られる。
お金がなくても施設に入れるのだった?
この息子さんは、家で自分が介護したいから
破綻してしまったのたろうか…?
家賃が払えなくなり、
食事を2回にしてもお金は底をつき
母を車いすに乗せて河原に行き
心中をはかる。
通行人の目にとまって、息子だけ助かった。
殺人なのだけど、執行猶予がつく
温情判決が京都地裁で出ている。
このときの裁判官が言ったのは
「裁かれているのは被告だけではない。
介護制度や生活保護のあり方も問われている」
という言葉だった。
そして50代の息子は、反省を述べると共に
言ったのは
「もう一度生まれてこれるなら
もう一度母の子どもに生まれたい」だった。
思い通りにならない人生だったのに
この人は、不幸ではなかったのだなあ。