絆はあるのにお別れもできないなんて
2026/07/07私には仲のいい叔父がいる。
私が3才まで叔父は実家暮らしだったので
家族同然だった。
その叔父の彼女さんとも仲良しだった。
お正月を一緒に過ごしたり、親戚同様に。
叔父の老後は任せた!と安心していたのに
彼女さんは、がんで亡くなってしまった。
叔父だけでなく私も悲しみに暮れた。
彼女さんには息子さんが2人いて
数年後、下の息子さんが大動脈解離で
突然亡くなった。
この病気は、本当に突然襲う。
このとき、
お母さんは知らないんだなあ、と思った。
知らなければいいということではないけれど
いくつになっても、子どもの死は
耐え難いことなので
知らないほうがいいのかな、と思ったり。
叔父は、もう一人の息子さんと
それまで以上に絆を深めていた。
私も一緒にご飯を食べに行ったりして
お母さんいなくなったけど
ずっと仲良くしてほしいと願っていた。
そしたら、きょう、
彼が亡くなったと叔父から知らされた。
えーーー 何で!?
思わず大きな声を出してしまう。
何でなのか分からない、と言う。
体調悪かったから、叔父は車で病院に
送って行ったのに、下ろして、それきり。
急にそんなことに、なる??
なぜ亡くなったのか、
いつお葬式だったのか
知らないまま過ごしてしまったと。
入院の保証人は、身内の人がサインする。
病院からは、その人にしか連絡しない。
本人のスマホは、誰も開けない。
叔父は知るすべのないまま
お別れも出来なかったらしい。
スマホのパスワードは
家族も教えて貰えないと聞く。
あ、でもお子さん亡くされたお母さんが
何ヶ月もかけて、開いた話、聞いた!
数字の掛け合わせを
何万通りだったか、途方に暮れる回数
入力し続けて。
スマホのなかに生きている我が子を
探すためだなあ。
執念だ。
亡くなった彼には、もう母はいないので
残されたスマホが開かれることはない。