ちがう世界
2006/03/10 公開フォーラムが終わってから、横浜で会員の皆さんと喫茶店に立ち寄りました。
そのときの雰囲気はとっても温かで、懐かしいような、同窓会の帰りのような、
そんな気持ちになりました。
童心に帰った私は、チョコレートパフェを注文しちゃいました。
そしたらもっと和んできて、わーっとあゆみのことをしゃべり出し、
止め処なくあふれ出て、ピタッ!と止まってしまいました。
『なんでいなくなったんだろーって やっぱり今でも思う
間違ってあっち側へ行っちゃったんじゃない?って
間違ったのなら戻って来るんじゃないかって
8年待って戻って来ないというのは やっぱり間違いではなかったのかなぁ』
黙って見つめてくれている優しいまなざしが本当に心地よくて、
心のなかで「みんな 聞いてくれてありがとう」とおじぎして、自分は終わっていました。
そうしたら数日後、Oさんがメールでこんなことを教えてくれました。
≪私は、自分が間違った迷路に入っているような気がずっとしています。
ナルも私たちも、本当は別の世界で元気に仲良く暮らしているのでは、と。
悪い夢、とかよく言いますけど、今の悪夢から覚めたら「あー夢でよかった!!今ね〜」とナルに話して聞かせてあげられるんじゃないかと思います。≫
なるほどー と思いました。
子どもが急死したあと、親も別世界に放り出されました。
周囲は一見なにも変わっていません。
あの子の姿がない以外、見慣れた町並みで、知った顔ぶれで。
でもそこは、以前と似ているぜんぜん違う世界です。
で、ずーっとあとになって、変わったのはすべて自分のほうだと気づきました。
でも以前の自分には戻れない。元に戻ることはもうないことが分かってきました。
元の自分に戻るためには、あの子を返してもらうしかないから。