美容院で言えないことが病院で言えるわけがない。

2008/10/10

きょうしかない!と思い、
通りがかりの美容院でパーマをあてることにした。
中をのぞくと、お客さん一杯で、きっと上手なのだと予感した。

シャンプーをしてくれたのは60歳台とおぼしい女性。
この人はシャンプーだけ担当する人と思った予想はみごとに外れ、
どういうスタイルがいいか?尋ねられ、ううっ。
ヘアカタログを見せてほしいと頼み、コレ!と指差し、
これできっと若い人に代わってもらえる!と考えた予想も、みごとにハズレ。
はいはい。と始まってしまった…
慌てて、「短くしないでください」と言った。しかし
はいはいと言って聞き流されている気がした。

怖れていたことは、起こってしまった。
私があたる年配の美容師さんは、とにかく切る。刈るという程に切る。
この人も相当腕に自信があるらしきハサミさばきで、
下から上へ、左から右へ、右から左へ、斜めへ上がり下がり、
一周回って、もう一周回ろうとしたとき、
よほど言おうと思ったが、「ちょっと待って」の一言が言えない…
もう鏡を見ているのが苦しくなってきた。

どうしても言えない…
なぜだろう。
やっぱり、素人だし。
言って気まずくなるのと、しんどい。
中途半端に止めて長が短かになると、こまる。
ここまで来ると、もう冷静に言えない気がする。

無気力に視線を落とした。
そして、考えた。
美容院でも言えないくらいだから、
病院だだったら、言えないよなー
「よ」が大きいか小さいかの違いどころじゃない。
病院では、一方的に言われることを、だいたい黙って聞いているしかない。
昨日、母を連れて行った病院でも、そうだった。
(このことはまた後日書こう)

しょんぼり帰ってきたら、
どうしたん?その頭。と言われた。
どうなってる?と尋ねると、
ちびまる子のお母さんになってるで。と
ガーン。誰にも会いたくない〜〜

でも実写版では、ちびまる子ちゃんのお母さんは酒井法子さんなんだよ〜