著作権法違反の罪
2010/08/08 このところ「かみしばい」に凝っている私に
その道何十年という尊敬する人が、
ご自身の蔵書ならぬ蔵作品?を
3つ譲ってくださった。
ありがたく頂戴し
大切に演じ続けようと、こころに刻んだ。
ところが、1つの作品の1枚が、欠損していた。
1枚でも足りなければ、使いようがない・・・。
だからと言って、くださったご本人に
1枚抜けてたんですけど、、、など言えるわけがない。
言ったところで、手元にあるはずがないし
不完全なものを譲ったと、がっかりさせては、申し訳ない。
そこで、かもしばいをこよなく愛し、たくさん集めている知人に
××××を持ってますか?と尋ねた。
予想通り、持っていた!
あのスミマセンが、1枚だけカラーコピーさせていただけませんか
と頼んだところ、「それはできません」と言われた。
唐突過ぎたと思い、もう一度、ゆっくり一から説明した。
答えは、同じで、「それはお断りします」だった。
理由は著作権だった。
あきらめて、
別の知人のケイタイに電話した。が繋がらなかった。
そこにダンナが帰ってきたので、私、つい愚痴った。
返って来た言葉は・・・
夫 その人、間違ったこと言ってないやん。正しいよ。
私 正しいけどねっ
夫 買いなさいってことや。必要なら
私 1枚だけ抜いて、残りを無駄にするわけ?作者はそのほうが悲しいと思う
夫 それは作者の、じゃなくお前の言い分やん。買いなさいて
私 私はいつも買うよ。本でも何でも、買わずにコピーで間に合わせたりしない
ぷりぷりしていたら、ケイタイが鳴った!
すんなり「いいですよ。コピーしておいてあげます」と言ってもらった。
にんまりと、夫の顔を見ると
素知らぬふりで、テレビを見ている。
私 父さんやったら、断るんやねー
夫 断らへんよ
私 えっ?
夫 俺はええ加減なやつやから。ただし1枚だけなら、やで。
我が家(下の住人、上の住人、ダイキの間)では、夫が見せる反応が
世間一般の平均てき感覚 とみなされている。
私は、しょせん、「ハッテンゴ」と呼ばれる身ですから。
※ ダイキ語録「8.5」の語源は
ジュチュウハック カアサン ワルイ
そして後日談
結局、著作権侵害の罪は、起きなかった。
というのも
もとの贈り主から、新しいものを送っていただいたからだ・・・。
「聞きました。1枚足りなかったそうで、ごめんなさい」
そう電話がかかってきたとき
私は、血の気が引き、体温が下がったように思えた。
正しい行動をとる人は、どこまでも、完璧だった・・・。