障がいを通して学ぶ
2010/12/04 毎週木曜日、ほとんど寝る時間がないくらい、早くに家を出る。
JRと、地下鉄と、バスを乗り継ぎ(つまり遠〜い)
ある短大の1限目を担当している。
100人以上いるはずなのに
集まらず、静かにせず、起きて聞いてくれないクラスなのだけど、
先週と今週は、全員、起きて、黙って、聞いた。
学生が真剣に受講したことが、とにかく嬉しかった。
先週は、身体障がい者である母親の子育て体験を
今週は、重複障がいをもつ子どもの子育て体験を
ご本人とお子さんをお招きして、話していただいた。
両者の話で、共通する要点は
3つあるように思う。
一人でできないことは、人の力を借りる必要があるのだけれど
できることまで、手を出されては、困る(つらい)ということ
本人抜きで考えたことを、一方的に実行するよりも
何が必要か尋ね、一緒に考えるプロセスが大事であること
障がい児者を見て、子どもが「なんで?」と思うのは、自然な発想なので
それを、言ってはいけないこととしないことと
どう子どもに教えれば良いかは、本人に相談するといいということ
障がいというくくりでなくとも
本人不在で事を進めないでほしい という感覚は
人が、ふつうに、感じることではないだろうか。
「障がい」を通して物ごとを考えることは
他者を、どう理解し、どう接していけばよいか
というところに、大半が行き着くような気がした。