あゆみそっくり

2011/11/28

つどいでは、最初に自己紹介をする。
そのとき、お子さんが亡くなった経緯を話す人もいれば
自分自身のことを話す人もいる。
何も話さないのも、話せないのも、もちろんOK
私は、近況を話すことが多い。
先日、午前の部で、こんなことを話した。

来るときの電車で、向かいの席に
ベビーカーを前に置いているお母さんが座っていた。
ベビーカーの主の姿は見えないのだけれど
時折、手だけが見えて、
その手が、どうしてもあゆみの手に見えてしまう。

こどもって、大抵、手がぷっくりしていて、
後ろ姿なんかも、よく似ている。
髪の毛が細くふわふわで、よく後頭部がハゲている。
たくさん寝て、どの子も、いい子なのだ。

小さい子って、いいな、と思うことの1つに
どの子も、「同じ」ということ。
年とった親から生まれても、若い親から生まれても、
お金持ちの家の子も、そうでない家の子も、
みんな、ぴかぴか、つるつる、ぽちゃぽちゃ。
よく似た仕草をし、同じような反応を示す。

向かいのお母さんは、疲れたのか、居眠りしてる。
この人は、いつ寝ても、目が覚めたとき
目の前に、この子が、いるんだよねー
ちょっと目を離したからって、いなくなったりしないんだよね・・
そんな当たり前のことを考えながら
もし、私なら、と思ってしまう。

もう二度と、会えなくならないように
というか、見ていないと、惜しいような気持ちで
ずっと見つめているような気がする。

と、そのとき、お母さんが目を覚まし
その子の全容が明らかになった。
抱き上げられたその子は、
顔まであゆみそっくりなのだ。

こんなとき、10年以上経っても
思わず涙が出る自分を知った。
ずっと以前だったら
見なければよかったような気がしたかもしれない。
つらくて。
でも、きょうは、「会わせてくれたんだ」と思えた。

誰が?
あゆみ、かな。
何のために?
いつも近くで見てるよ、って教えるため、かな。