あゆみと同い年の子たちの世界へ
2012/10/29 子どもを亡くした家庭では
亡くなった子のきょうだいに、期待をかけすぎる家庭と
元気にいきいきと生きていってくれたらいい
と考える家庭があるように思われる。
わが家は、どちらだろう・・
どちらとも思える。
ダイキが小さい頃、私は
あゆみのような子の命の助けになれるよう
将来は医療系に進んでくれるように、仕向ける傾向があった。
けれどもそれは、小学生の頃から
「いやや、助けられへん病気はあるから」と、拒否されてきた。
では、あゆみが一命を取り留めたなら
重度の障がいと共に生きることになったのだから
福祉系に進んでくれるように、と仕向ける傾向もあった。
それは、「いやや」とは言われていなかったものの
ダイキは理工学部に進んだため、無縁となった
と思っていたところ・・
今週、泊まりがけの実習があるといい、水着を探していた。
行き先は特別支援学校とその施設。昔でいう養護学校と寄宿舎。
プールに入ってきたのかと思っていたら、お風呂だと言う。
なんでお風呂に水着??
理由を聞いて、自分が知らないことがいかに多いかに気づいた。
重度の知的障がいの子ども達なので
お風呂でどんなハプニングがあるか分からないため
いつでも飛び出して行けるように
先生方は、水着着用でお風呂に入るのだという。
見ると、腕に大きなひっかき傷。
追いかけて、つかまえたら、抵抗して引っかかれたらしく、
皮膚がえぐれている。
私が、目を丸くしていると、
先生たちは、こんなもんやないで、と。
そういう仕事、できる?
と尋ねると、
「できるかどうか、わからんけど・・ でも
あの学校の先生たちは、えらいと、つくづく思った」らしい。
その子たちは、ちょうどあゆみと同い年だから
感慨深い思いで過ごした2日間だったらしい。