大事なのに触れられないもの

2012/11/02

テレビには、もう出ないと決めているのに
「小さないのち」ではない、別の役割の中で
どうしても出なければならなくなり、家に招いた。

答えるべきことを、淡々と答え、
次に、直接関係ないはずなのに、あゆみのアルバムを映したい
と言われ、久しぶりに出してきた。

写真の中の時間は、ついこの間のことに思えるのに・・
時代が違うことは、私の来ている服(肩パットが大きい)
ヘアスタイル(パーマがきつい)からも見て取れるが
あろうことか、どのページも、淵から黄ばみ始めている。

我が家には、1つ心配事がある。
それは、あゆみの成長を記録したビデオテープ。
完全保存版にしなければならないのに
動いているあゆみを見るのが、どうしてもつらく
変色、変質、していたらどうしよう、と
不安でたまらないのに、手が出せない。

そういった仕事は、そもそも、父親業ではないの?
と責任を転嫁したい。
けれど、押しつけられても受けて立てるほど
うちの父親は芯が太くなく
未だ押しつけ合っている始末。

きょう、アルバムの黄ばみを目の当たりにし
こりゃ押しつけ合ってる場合じゃあない と
お尻に火が付いた。