身を引き裂く死別が私に与えたもの
2012/11/27 ちょうど1年前から、京都グリーフケア協会の講師をしており
受講してくださった方から届いた質問に
きょうは熟考した。
質問内容
「坂下さん自身は、死別経験以前と現在で、どのように変わったと思われますか?
また、変わったことは、様々な影響(要因)があったと思いますが、主には何ですか?」
○○さま
鋭いご質問ありがとうございます。
●1つめのご質問:死別以前と現在でどのように変わったか
日々直面する出来事で(些細なことは除外ですが)
嬉しいことにも、嫌なこと(辛いこと)にも、
「単なる偶然ではない気がする」
「自分にとって意味があるにちがいない」
と受け取るようになったことです。
良いことについては、深く感謝ができ
嫌なことについては、成長するための機会なんだろう
「きっとあとでよかったと思える」というふうに考えて、
折れそうな気持ちを、繋ぎます。
いずれにしても、私に、もうそんなに悪いことは起こらない
という、根拠のない確信があるのです。
それは、きっと、最悪のことはもう既に起きたから、
かもしれませんし、
亡くなったあゆみが、いつも私の味方になってくれている自信
かもしれません。
●2つめのご質問:その変化の主たる要因
死別後の何年間かは
「何であの子が死なないといけなかったのか」という、ただ1点について、
答えを求め続け、もがくように問い続けた結果
結局、明確な答えは得られず、その替りというか引き替えにというか
この世には、答えのないことが、有るのだということを悟り、
以後、答えの出せないことに答えを求める行動はとらなくなり
「これには、きっと、意味がある。
いま分からなくても、いつか納得のいくかたちで、終結する」
という考え方が、身に付いたのだと思います。
身に付いたからには、強いもんで、
少々のことには、うろたえません。動じません。
あの身を引き裂くような死別は、
私を、間違いなく逞しくしてくれ
私に、生きていくうえで非常に役立つ「知恵」を与えてくれたと思っています。
そう思えるまでに、10年かかりましたが。
こんな内容で、お返事になっていますか?
○○さん、修士論文がんばってくださいね!
私も、修論は、限界まで起きて書いて、ちょっと眠り、また書いて、少し食べて、また書いて
とがんばりました。
応援してます!!