まだ死なないで
2013/10/11 「余命は1ヶ月」と告げられてから
もう10日を過ごしてしまった。
母は、「私が笑っているのに泣かないで」と言うし、
私が留守中に来てくれた看護師さんに
「自分は十分生きたし、幸な人生だったと思ってる。
だから入院とか、手術とかしたくない」など話した様子が
訪問記録にあった。
黄だんで、全身がまっ黄色で
何も食べられず、やせ細っていくし
末期症状、と最初に告知されると
本人はもちろん、家族も、がんで死ぬのだと思い込んだが
どうも、そうではないように思えてきて
病院に行って、命を伸ばしてもらうことにした。
嫌がる本人をなだめ、なだめて、
きょう入院。
先生も、危険な状況なのでと、すぐ処置にかかってくださり
詰まってしまった胆管を通すことに成功した。
もう一度、たとえ一時的にであっても
好きな物を美味しく食べられたら
母も「よかった」と思ってくれるんじゃないだろうか・・
でも、それも、決めつけであり、押し付け。
胸がいたい思いがするが
訪問看護師さんが、会話のなかでひとこと言われた
「みんなの命だし」という言葉が
ほんとうにその通りで
自分がしていることが、正しいとは言えなくても、間違いでもない
ということだといいけれど、と思う。