警察官あらわる

2015/09/17

自転車の、盗難届を取り下げに行ったときのことを
ダンナが興奮気味に話す。

さいしょ、交番に何人もおまわりさんいてたのに
けんか
よっぱらい
ひったくり
と、立て続けに通報があり
次々と出動していったさまを
「ほんま大変やで、あの仕事も」
と同情的に言うのだが
そんなら、自転車の置き忘れなんかで、わずらわせるなよ
って話だ。

盗難届は、出すのも手間がかかるが、
取り下げにも、手間がかかるらしい。

「忙しそうですね…」と話しかけたら
「ものすごく忙しいんです」と若い警察官が言ったという。

そうして、夜も更けて
電話が鳴り、誰やろ?こんな時間に
と言いながらダンナが出て
「行きます。行きます。構いません。いいです。行きます」
としきりに言う相手は、警察官だった。

作った書類の、書き間違いに引いた線に
訂正印をもらうのを忘れた。今から行ってもいいか?
という電話だった。
なのでダンナは、「行きます。行きます」とひつこく言ったのだ。

そりゃそうでしょう。行ってらっしゃい と思ったが
もらい忘れたのは自分だからと、警官が来てくれることに。

「リポビタンあげよかなあ。これ飲んで頑張って!って」
と言うから
「もらわないと思うよ」
と言うと、ダンナがっかり。

だから、ほんまに反省しないと。
私も、ガレージの開けっ放しは、もういたしません。