「それは患者の権利でしょ!」

2019/06/25

普段そう思っていたとしても

実際、自分が患者になったら、おとなしくなってしまう。

 

手術を予定している病院の主治医は、人柄がよく、おだやかで、

質問もしやすいが、ほとんど回答は得られない。

卒業したて。

「すみません。肩が専門ではないので」「専門の先生に聞いておきます」ばかり。

 

だから専門の先生を主治医にしてくれよ、って私思ってる。

でも言えないし、おそらく専門の先生は既に患者がいっぱいで

たぶん私より重傷のかたばかりで、その先生にしか診れないとか

なんか病院の事情があるのだろう、と察する。

でも情報が少なすぎて、すごく不安。

 

そのことを知った、リハビリに通っているクリニックの医師が

「何で専門の先生に会わせてもらわないんですか?」

と私に尋ねる。

私にはわからないし、そのへん同業者のあなたのほうが詳しくね?

と内心思うが、モジモジ。

 

そしたら急に不機嫌そうになり

私、ここでも気を遣わないといけないのかと、オロオロしかけたら

「もっと強気でいっていいんです。それ患者の権利でしょ!」

という言葉に、

ああ、私に対してよりも、病院に対してなんだ、と思い

久々にすがすがしい気分になった。

 

背中を押され、専門の先生に会わせてもらえるよう

大病院にかけあうことにした。