スターを目指していいと思う

2019/07/14

また兄とお仲間たちがやって来た。

私は「一座」と呼んでいる。

 

もう近所ではウワサになっているようだ。

兄自身は(まだ)無名の「俳優」だが

わが家で人が集まって何かやっている、ということが。

 

隣の子にも聞かれた。

「おばちゃん、何ていう映画なん?」

「さあ、知らんねん」

そしたら、あまりにも怪訝そうな顔をされたので

逆に「映画なん?」と尋ねた。

「映画なんちゃう?アクション!て言ってた」

「そうなん?」

 

実は私、覗くのも、聞き耳立てるのも、やめている。

あゆみみたいな子が、何人もいて、一生懸命だから。

でもあゆみは、いないから。

がんばって、と思うだけで、もう遠ざけている。

 

兄はというと

稽古場貸したり、衣装や小道具を調達してきたり、

部屋を冷やしておいたり

せっせと貢献している。

 

二十歳そこそこの人たちは、スターを夢見ているだろう。

まさか兄はそうではないだろう。(知らんけど)

こういう人たちと、熱中できること自体が楽しいのかな?

 

それなら、芝居でなくてもいいわけで

やっぱり役者になって、演技がしたいのだろう。

まさか、スターまで夢見てたりして・・・!

おーー

 

人の感情や考え方を決して否定しない。

その姿勢は「小さないのち」の活動を通して学んだこと。