聞き逃げはよくない

2019/07/16

神田さんに、懇親会場に連れて行ってもらったとき

悟ったことが、もう1つあったことを思い出した。

それは、偉い人が頼りになると限らないこと。

 

連れて行ってもらったものの、

私は、ポツンと突っ立っている感じになった。

それで、自分から声かけてみようと思い、

すぐそばの人に声かけると、先ほど舞台にいた人だった。

 

有名な先生なので、当時もかなり偉かったはず。

私が知らなかっただけで。

 

私「お話が聴けてよかったです」

先生「?(だれ?)」

私、名刺ないし、名前じたいが誰?って感じだったが

さっき質問をした者だと言った。

そしたら、いくつかのことを尋ねられた。

子どもを亡くしたあと、医療者に何してもらいたかったか?

医療者の、どんな言葉かけがよかったか?

 

これらは、大抵、遺族に投げられる質問であることを

そのときの私は知らない。

質問に、忠実に答えることに努め

相手は、子どもの遺族に興味があった様子。

 

答え終わると、今度は私が聞きたいと思った。

けれども聞こうとすると、言われた。

「このあと、ちょっと、約束があるもので。」

「興味」が終わった表れのようだった。

 

途中でご退席に。

1つくらい答えてくれて、相子だろ?

このあと約束って、こんな時間から??

 

ずっと後になり、ご一緒することがちょくちょくあるが

あのときの私と、まったく気づいておられない。

覚えてもない。