シャワー室で過ごす至福のとき

2019/08/10

きょうは隣の患者さんがシャワーを飛ばされてしまった。
この一件に、私も何らか絡んでいる気がして、また聞き耳立てた。

私のことから書くと、検査(レントゲン)が入り、リハビリの開始が少し遅れた。
さらにリハビリの先生、スクーバーダイビングにハマっていて、リハビリ時間が少し延びた。

リハビリ終わったら、シャワー!
坂下さんきょうはゆっっくりと入ってね、と言ってもらう。
まだ気遣ってくれていて有り難い。

さらに、装具のつけはずしと背中&右手以外、一人でやってみる?と言ってもらい、ひゃー、やるやる。

ナースコール押すまで、ここは私だけの世界。自由だ~  ←6畳空間ですけど
お湯の温度を替えて、蒸しタオルを作ってみた。
洗顔は両手一杯に泡立てて、優しくくるくるくる。
シャンプーは2回して、トリートメントもなじむまで置いて。
体は、ごしごしごしごし耳の裏から足の指の間まで、こすり尽くした。

ナースコールしたら、来るはずだった看護師はほかに用ができて、師長さんが来てくれた。
師長さん、シャワー室ではあんまり役にたたないかも。
自分でも言ってた。殆ど分からないと。異動で来たばかりなのか。

でも服の着せかたが上手。
ズボンは、たくって輪にして、すぽっと入れてくれる。
素人でもわかることだが、なかなかこういう手際のよさが少ない。
でも装具は扱ったことがないそうで、スタッフ呼びます、と交替。

ドライヤーも自分でします、と言ってみた。
頼むと、耳を火傷しそうに熱いから。美容師ではないからね。
じゃあごゆっくり、とか言ってもらい、低温でゆっくりと乾かさせてもらった。

そんなこんなで、前回の倍ほどの時間をシャワー室で過ごす。あとはシャワー室は昼休み、と聞いていたので。

ご機嫌で部屋に戻ったときだった。隣の人が怒る声を聞いたのは。
(つづく)