骨が折れるトイレのボタン

2019/08/23

骨が折れる といっても骨折ではない。

部屋を出ると、廊下を挟んで左右にトイレがあり、
私は右側のトイレにずっとお世話になった。

ここが使用中の場合、仕方なく左側のトイレを使うが、ここでは骨が折れる。(整形外科病棟だけに)

必要なボタンがぜんぶ左の壁にある。それは仕方のないこと。
問題は位置。

左手が使えない私は、体をねじって右手で押そうとするが、
装具もあって、届かない。
「洗う」は押せても「止める」が押せない。
水が吹き上げているところを無理矢理 手を伸ばすから、そのへんも濡れて、やっと止めてから、そのへんを紙で拭かないと。
下手すると、背中まで濡れてしまう。

ボタンの位置、なぜ後ろへ後ろへ並べる??
もっと前のほうにあれば、どちらのの手でも押せるのに。
「緊急」は一番いいところに鎮座して良いだろう。
「流す」は、もっと前にあってもいいはずだ。おしりを拭いてからでいいんだから。
でもウォシュレットは、座ったまま止めるしかないんだぞ。

そんなこと誰でも知ってるだろうけど、「誰でも」というのが両手両足とも達者な人ばかりだろう。
片手でも不自由になったら、便座を拭き拭きしながら骨身に染みる。トイレの大変さ。

横よりも、縦に並べればいいのに。
縦なら左手でも右手でも難なく押せるのに。
作った人、きっと、こういうこと、気付いていないんだ。

右手が使いやすいトイレに行けばいいじゃん、と思うかもしれないが、ふさがりやすいんだぞ。
だって右利きの人のほうが多いんだから。