幼稚園の先生を思い出した

2019/08/26

もう退院したけれど、入院中に思ったことを書き残しておこう。

ダイキが幼稚園に入ったときに、驚き、感激したことは、

入園式の日に、担任の先生が名前を呼んでくれたこと。

おそらく全員の顔と名前を、写真を見て覚えてくれていたのだ。

名前を呼んで貰えること、名前で呼んで貰えることが、

こんなに嬉しい と思った。

が、そう思うようなことがなくなって 久しい。

それが、今回の入院で、あの「嬉しい」や「びっくり」を何度も感じた。

師長さんは、一度シャワー室でお世話になっただけだったが、

何日も経ってから、デイルームに他の患者さんを呼びに来たとき、

「坂下さんはレントゲンに行ってくたさいね」と言われた。

私の顔、覚えてくれてるんやー

また別の看護師さんは、

隣の患者さんのベッドのところに来られたとき、お邪魔していた私に

「あ、坂下さん」と言われ、やっぱり すぐ名前が出てくる。

そうして、看護師さんは早期に患者の顔と名前を 覚えているのだとわかった。

それは、業務上のことであったとしても、

患者にとっては心のケアになっている。

私の名を呼んでくれた看護師の名前を、

私が先に覚えていたことは一度もなかった。

相手は大きな名札に 大きく名前を書いてぶら下げていたのに

患者は、自分のことだけで 頭一杯なんだな。