普通の空気に触れたい病棟生活
2019/11/16神田さんのお話しのつづき。
京大病院に、和進会という売店があるらしい。
その売店から、週に何回か、ジュースなどを移動販売に来る。
神田さんのお子さんが、小児病棟に入院していた頃。
おばちゃんが売りに来たら、買う。
「ジュースがあっても、買うの」
の意味がわからなかった。
なんで?
「外の人と接触したかったのだと思う」
と言われて、理解できた。
つまり、ふつうの人からふつうの空気を吸いたかったんだな。
病棟でずーっといると。
私は入院中、食事を運んでくるおばちゃんと仲良くなった。
医療従事者なのかもしれないが、専門職ではない。
なぜか、おばちゃんは私を気にかけてくれていた。
ふつうの人だから、心のケア的なわけではなく
「この本読んで、前を向いて」と
言われた言葉自体は心地よくなかったが
(だって、立ち止まったままの時間だって大事だし)
でも、その本が私に与えた影響は大きかった。
「電池が切れるまで」という本。