入院したら「にこトマ」がある。

2019/11/15

ニ十周年記念行事で、基調講演を頼んでいる神田美子さんを訪ねた。

お話ししていただく内容を、一緒に検討するが、

神田さんが見て来た、亡くなったお子さんたちの話は尽きない。

京大病院の小児病棟で、神田さんが20年もの間

遊びを提供する活動(にこトマ)を続けることができた原動力が、

少し理解できた。

 

子どもって、すごい。

小児がんになって、入院して、治療を受けて、

良くなって退院していった子が

思いがけず再発したとき、親は愕然となる。

落ち込んだ親が、子どもと一緒に入院してきて

神田さんも、病棟で再会するわけだが

親が言うには、入院の準備をしていたとき、子どもがまず言ったのが

「ママ!出席カード入れた?!」だ。

子どもは、もう前を向いている。

 

出席カードとは、神田さんたちの活動の、参加証。

「にこトマ」に参加したら、出席カードに好きなシールを貼る。

私も、紙芝居のボランティアをしていた時期があり、

シールをいっぱいためている子がいた。

これは、入院が長いということでもある。

 

入院していても、治療があっても、

楽しいことも、一杯あって良かった。