天使のような天職のひと

2019/12/16

先日書いた「あまりに功績の大きかった先生」の

奥さんと、その後もやりとりしていく中で

先生のお人柄が、どんどん浮き彫りになっていく。

 

「お金に無頓着な人だったから」という言葉に、

ああ、そうでしょうね、

「退官後も、無料で外来の応援に行かれていたと聞いていました」

と返すと、こんな返事が届いた。

 

「お金いらんから、患者さんの診察がしたい。

とよく言っていました。」

 

天職という言葉があるが、

その仕事で才能を発揮できている、というだけでなく

天使という言葉さえ浮かんだ。

本当の天使になってしまわれたけれど・・・

 

亡くなったあとも、先生の手帳には、ずっと先まで

その無報酬での病院の外来日が、書き込んであった

ということも、奥さんから聞いた。

本当に、長くいてもらいたかった。