つらい日が密集する年末年始

2019/12/28

子どもを亡くした親にとって

1年の中で、子どもの命日以外につらい日が

その子の誕生日と、クリスマス。

 

すでに3つとも経験した人も、クリスマスだけ経験した人もいるが

このあと、またつらい2つが待っている。

それは、年越しとお正月。

 

いっしょに過ごした「今年」が終わってしまい

その子のいない新しい年に、家族だけで行くことに。

今年ではなく、以前に亡くした人も

年を経るごとに、亡き子との距離が伸びる感じがし、

寂しさが増す。

 

私は、亡くして日の浅い人に

覚えていること、何でも、書いたほうがいいよ

と言う。

その子が言ったこと、したこと、できたこと。

赤ちゃんでも、表情、しぐさはある。

 

思い浮かべるだけでつらいのに

書くなんて、つらすぎて・・・

と言われること、わかっているけれど。

 

先日、訪ねたお家で

「あのとき、つらくても、書いておいてよかった」

と言ってもらった。

書いたことは消えないが

薄れるはずがない、と思っていた記憶のほうは

かなり薄れてしまったそう。

 

人間って、そうできているんだな。

どんな状況からも、生きていけるように。