死なせないと約束しても

2020/03/29

毎回見ていた、朝の「スカーレット」の最終回、

見るの、こわかった。

15分間しかないのに、たけしの白血病は、治るのか?

 

唐突に

26歳の誕生日を迎える前に「旅立った」という

ナレーションだけで結果を知らされた。

そんなの、ないよ・・・

 

母親(きみ子)の言葉は、意外でもあり、共感もできた。

たけしの病気がわかったとき

「絶対に死なせへん」と言ってしまった、と振り返る。

きみ子が何とかする、と本人に強く言っていたのだ。

 

「意外」とは、私には実感がないからだ。

私の子は、感染症なので、突然発症し、一気に死に至った。

同じ類の病気で亡くした母親たちも、みな、

「気付いてやれなかった」と悔やみ、

もっと早く手を打っていたら、助けられたかも、と思って

自責している。

 

病気が早くにわかり、今から闘病、という状況だと

親子の会話で、そのようなやりとりがあるのだなあ。

病気によって、たどる道は違えど

結果的に「自責」という点では、同じだ。

 

ふと、

きみ子のように、「死なせない」と断言し、

実際に助かった子も、世の中にたくさんいるだろう。

もしかして、母親は、信念を貫いたから、とか思うのかな?

神様が守ってくださった、と思うのかな?

 

「神様は守ってくれなかった」と思った私からすると

どっちも、あまりいい気はしないのだけれど、

でも、どちらでもいい。

ただその子を、ずーっと大事にしてくれたら。