人と人を引き裂く「コロナ」

2020/04/28

2週間ほど前だろうか、

医療従事者に対する偏見・差別

という文言を目にしたとき

え?なんで?体を張って従事してもらってるのに??

すぐには意味が理解できなかった。

 

そして1週間ほどのうちに

そうした医療従事者を支援する基金が立ち上がり

無料で送迎するタクシー会社が現れたり

差別しないように、と呼びかけるCMも流れ

人々の意識も、正常に戻りつつあるのかな、と感じる。

 

けれども、

依然として「コロナ」は、人と人を引き裂いている。

「コロナ」ではない病気で救急搬送された子どもまで

通常の、温かい看取りが果たせなくなっている。

 

通常、子どもが亡くなる前は

親はずっと子どものそばにいて、ずっと触れていられた。

この感触を体と記憶に刻みこみ

伝えられる限りの言葉で、その子の耳に思いを届ける。

 

それでも辛すぎる子どもの看取り。

 

だから医療スタッフの皆さんも、

治療の限界が見え始める頃には、家族の思いを

最大限に取り入れようと、全力で手を貸してくれる。

 

両者が一丸となるのが、子どもの看取りなのに

「コロナ」が引き裂いている現状を知り

震えた。