最初のゴールデンウィークの思い出

2020/05/07

子どもを亡くした人にとっては、今年のGWは

世間の、親子の賑わに触れずに済んだことに

ほんの少し、気分が救われているかもしれない。

 

あゆみが亡くなった年のGWは

ダイキを家に閉じ込めておくわけにもいかず

でも親子で賑わう場所へ繰り出していく気力もなく

キャンプがいいんじゃないか?と考えた。

 

キャンプなど、したことがなく

人気がなさそうなキャンプ場の、

バンガローを予約して出かけた。

 

やっぱり親子連れは来ていて、

一人っ子になったばかりのダイキは、

すぐに、よその家族に溶け込んでいた。

私は無気力・無感動だったが、ダイキのためには

来て良かった、と思ったのも束の間・・・

 

日が暮れて、仲良くなってくれた子どもたちが、

わが家のバンガローに遊びに来てくれたとき

入り口で固まり、絶句したまま後ずさりし、

一目散に帰ってしまった。

 

薄暗いバンガローの中で

ランタンの明かりに照らされた、あゆみの遺影、 ←本物の大きいの

その前にロウソクを灯し、線香を焚き、

座り込んで、ぶつぶつ言ってる私。

もちろん骨壺も安置している。

 

「あれ妹の骨やねん」「死んだから」

と、まともに説明するダイキ。

妹だから、コワくないよ、という意。