丈夫すぎると弱さがわからない

2020/06/18

昨日は、わかりあえない母と子の話を書いたが

私の母が、どれくらい「通常」ではないか

一番私にとってわかりやすかったのは、

母は、生涯、障がい者の自覚なく生きたこと。

 

片方の目が見えない、ということ

私はずっと知らなかった。

障害手帳も持っていないし。

 

子どもの頃、石を投げられて、目に当たったそう。

石を投げられるような目にあうことが

ひどいことなのに、何でも気にしないから

目が見えなくなっていくことも、

気づくのが遅れたらしい。

 

祖母は、つらかっただろうなあ。

相手を訴えたりもしていない。賠償も受けていない。

過ぎたことは、悔やまない。気にしない。

とにかく、たくましいのだ。

 

私は、この惨事を知ったとき

涙が止まらなかった。

何で泣くの・・?と、

このときも母は言ったかもしれない。

 

わからなさすぎる。

言い換えれば、遠すぎる・・・

 

徒然草に書かれている。

友にするのに、やめたほうがいい7タイプ。

そのうちの1つは

病なく身 強き人。

 

病気をしたこともない丈夫な人は

人の痛みや弱さがわからない、ということ。

 

私の母は、視覚障がいなのに

身強き人なわけだから、

もう強すぎて、わけがワカラナイ。

 

私は、よく病気もケガもし

弱音も、泣き言も、大の得意。