もし25年ぶりに目を覚ますとしたら

2020/10/18

「大人のきょうだい」のことを書いたが、

「35才の少女」という、25年ぶりに目を覚ますドラマが始まった。

10才で事故に遭い、25年間昏睡を経たので、

主人公は35才になっている。

妹も30才くらいになっていて、一人暮らしをし、

父親は5年目で離婚し、再婚している。

なので、4人家族に戻ったのではなく

母と、35才の娘の、2人暮らしが始まる。

 

母は、必ず目を覚ますと信じ、独自にリハビリを続けていた。

父は、「もう楽にしてあげよう」と言った。

母は、そんな父(夫)を弱い人とみなした。

みなされた夫は心が折れ、別の女性の元へ。

妹は、姉にかかりきりの母に愛情を感じられず、離れていった。

 

25年ぶりに目を覚ますことは、非現実的だが

ほかのことは、どれも現実的と思った。

とても良く似た家庭を、いくつも知っている・・・

 

ドラマでは、35才の姿で中身が10才なので、こっけいだが、

10才だから喋ることができる。

これ、もし、あゆみだったら、喋れない大人だなあ。

でも目覚めてくれたら、本当に嬉しい。

 

よく親が、「助けてほしい」「生きていてくれるだけで」

と願う、願いの中には、

いつか新薬や画期的な治療法が開発されるかもしれない、

といった期待だけでなく

このドラマのような、奇跡が起きるチャンスも含むのだろう。