辞めたというより本気で探し始めた

2021/01/06

同期の友人たちは、みな同じ仕事を一生続けるのに

自分だけ脱落したため交流が途絶えた

と先日書いたが、このところ、

お子さんを亡くされた方たちが、仕事を

続けるか、辞めるか、転職するか

思案している話を聴くことが増えた。

 

お子さんが亡くなった後、家で過ごすことに耐えかねて

仕事を探して働き始めるかたも少なくないが

してきた仕事を、続けるか、どうか、でも悩まれる。

 

10年くらい前の「つどい」で、私は、

自分でも、こういうこと言うとは思わなかった。

 

「娘が亡くなって、気づいたことの1つが

向いていない仕事をしていた、ということ。

体力や気力で、乗り切っていたけれど

そういうのが、なくなると、続けられなくなって

辞めて

楽になれた」

 

頑張っているさなかでは、自覚が薄い。

これ、辞めたというよりも

向いていることを、探すことを「始めた」のだ。

 

きっかけをくれたのは、あゆみ。

自分らしく生きるよう背中を押してくれたのも

あゆみだった。

 

子どもの死は、

その後の生き方はもちろん、さまざまなことを

問い直す方向に、親を導く。