インフルエンザで亡くした親は「コロナ」の陰で

2021/01/13

あゆみが亡くなった年、

インフルエンザ脳症で亡くなった子は、100人以上いた。

治療の研究は進み、

多くの子どもの命が助かるようになった。が、

現在も、この病気で亡くなった子どもの親御さんと出会う。

 

治療に関する知見が、医師の間で共有されても

現在も亡くなっている子どもは

急変後、治療が追い付かないほど急激に悪化している。

そのことは、以前と共通している。

 

では以前とは変わったことは

その子たちの親が、インフルエンザ脳症という病名を

知っていたこと。

そして、インフルエンザを軽視していなかったこと。

若いお母さんたち、えらいと思う。

 

かつて出会った人たちは、

「自分がまったく無知だったから」

と自責したものだ。

 

いま出会う人たちは、こう言う。

「情報を得ていたはずなのに」

やはり自責・・・

 

最近のニュースで、

インフルエンザは感染対策が可能で

コロナほど怖くないように報じていたらしく、

耳にした当事者は、

そんなことない!

という思いに駆られるという。

 

この時勢に乗って

コロナばかりが強調されるが

そう。インフルエンザに対する認識は

持ち続けたほうがいい。