いくらお金があっても不安な老後

2021/01/26

ひとりの老女が、黒い服の二人連れに詰め寄られ

しきりにお金の話をされていた。

二人は、老女が保有する2千万円の使い道を

どうしても知りたいようで

老女のほうは、知られたくないようで

至近距離にいた私は、ドキドキ。

 

あほな私の性分からして、

自分がこの人を助けなければ!と思ったときは

「あなたたち、どなた?」と行ってしまいそうになる。

 

でも、その人たち、刑事なのだ。

場所は金融機関のカウンター内。

パーテーションで仕切られているだけだから

まる聞こえで、少し見える。

 

その人たちがやってきたとき

手帳の見せ方が、ドラマとちがう~と思った。

パカっと開いてエンブレムを見せたりはしないんや。

服装は、男性も女性も、上から下まで真っ黒。

なるほど、刑事ぽい。

 

二人は、あなたの味方です、あなたが心配です

ということを、ゆっくり優しく話す。

この会話

そばで聞いててつらくなる・・

 

2千万円おろして持ち帰る理由は

詐欺にあっているのではないらしい。

急に足が弱って、下ろしに来れなくなったら

不安だから、家に置いておくほうが安心

と考えたらしい。

 

いえいえ、ここに預けておくほうが安心なんですよ

と刑事さん懇切丁寧に説明する。

老女は自分の体調の悪さを話しはじめ、長い。

長い話を黙って聴く二人・・・

 

そうかー

お金は、あったらあったで不安のもとか。

預けておくことを私もお勧めするわ。

説得に応じるか、見届けたかったが

私の用事は終わったため、帰ることに。

 

きょう自分が受けるべき説明のほうは、

つい、半分以下の脳で聞いてしまい

よくわからないままになってしまった。