思い込みと決めつけも「小さな悪意」

2021/03/10

昨日、無神経は小さな悪意かもしれない、と書いたが

私の思う良し悪しの基準は、

良い事は、対象者にとって快であること。

悪い事は、対象者にとって不快であること。

子どもを亡くして相当辛い状況に耐えているのに

さらに辛さを加える行為、これ、悪い事と言っていいでしょう。

 

昨日は、「ほしくない親切」を書いたが、

もともと私が思っていた「悪い事」は

決めつけと、押しつけだった。

 

「ほしくない親切」は、両方に当たるなあ、と思った。

この行為は良いこと、という決めつけ(思い込み)で

一方的に贈り届けるのは、押しつけだ。

 

断る気力もないまま受け取り

贈り続けられたりもする。

風が吹くだけでもつらいのに

突風にさらされるようなものだろう。

お子さんを亡くされた方から、こんな話を聞いた。

 

亡くなったことを受け容れられないまま過ごし、

庭に出ることさえできなくなって、

庭の花が、ぜんぶ枯れてしまった。

ふと、花を咲かせたら見えるかも!

気力を振り絞って、苗を買ってきて

黙々と世話を始めた。

そしたら、近所の人が、こう言った。

「お仏壇にお供えするのね!

元気になってくれて、ほんと良かった~」

お仏壇のお供えではない。

ぜんぜん元気にもなっていない。

どれも決めつけ。

 

黙って傍にいられないのか?

語られる言葉を、なぜ待てない?

 

たまには言わせてもらうぞ。

また別の辛い話、聞いたばかりだから。