砕けちった心を形成していくもの

2021/05/04

お子さんを亡くされたお母さんが

それでも生きていて良かったと思える日が来るんでしょうか

とつぶやかれた。

 

よく、とにかく、きょうを生きること

を話題にするが、じゃあ、

きょう一日が苦しくてたまらない時期は

どうすればいいのか・・・

 

私、もともと太っていて

あゆみが亡くなって痩せた。やせ細った。

今は健康だけれど、あんまり食べないままだ。

だから、あの頃の苦悩は

心だけが覚えているのでなく

体にも遺っている感覚。

 

砕け散った感じ。

 

でも体はあるので、心が。

散った心のかけらを拾い集め

くっつけて形にしようにも、また崩れるので

なかなか形にならず

拾い集めるばかり。

 

あるとき、一人のお母さんに付き添って

カルテ(のコピー)をもらいに病院に行ったとき

お母さんは、もらったカルテを

ギューッと抱きしめて

「〇〇のかけらが帰ってきたー」

と言った。

そのとき私は、かけら、という言葉を知った。

 

砕け散った心のかけら1つ1つは、

亡くなった子どもの一部と感じ

私も集めようと思った。

 

その子の関係で、優しくしてもらったり

笑えたときなども、1ピースになり得るが

無関係なことだと、くっつきが悪い。

 

私たちの心を形成していく要素は

亡くなった子どもの思い出や、

その子と共に生きていく中で見出すこと

その子を間に置いた人間関係の中で生まれるもの

が中心になる気がする。

 

向き合うことがつらい人も

つらい人ほど、すでに向き合っているからで

せかされず

仕向けられず

自分のペースでかたどっていけると

いいなと思う。