ずっとイヤイヤしていた道の掃除

2021/06/08

人に親切にしてもらったら、お礼を言うように

育てたと思う、と先日書いたことを思い返しながら

道の掃除をした。

 

本当に思っていたことは、

あーーー面倒くさっ

 

親切にされたから、親切にしているのでなく

ただ履いている。

一日おきに、履き続けている。

うちの葉っぱが、あっちにも、こっちにも

飛び散っているから。

ぜんぶ父が植えたもの。全部いらん。

 

気づいたら、向いのおばちゃんが見ていて

「梅の実、落ちてたね」

と言われたので、ぎゃーー

 

「踏んじゃいました?! スミマセン!」

と謝った。

私も、出かける前に、グチュっと踏みつけ

気分ダダ下がりの一日になってしまう。

 

おばちゃん、そうではなくて

「勿体ないなあと思って」

と言うから、???

 

「梅酒にしないの?」

「しないです」

「じゃあ、もらっていいかな?」

「え、ぜひ!!!」

 

おばちゃん、大きな脚立を抱えて来て

届かないので、おっちゃんを呼びに行き

おっちゃんは、朴とつとした元職人さんなのだけど

ニコニコと梅の実をもぎってくれて

ビニール袋いっぱい、持って帰ってくれた。

 

「ありがとう、ありがとう」と言われたが

ありがとうは、こっちだ。

 

この梅の木

来年も、実がなったら

向いの老夫婦に喜んでもらえるなあ

と思うと、木を切れなくなったし

一日おきの道の掃除も続くけど

これほどイヤイヤしなくてよくなる気がする。