時計の電池交換をめぐり妄想に陥る

2021/07/28

腕時計の電池交換に行って

ちょっといやな気分になった。

 

時計屋の、初老のおじさんは

不愛想で、真っ正直な人。

それは百も承知なのだけれど、

きょうは、いやだった。

 

おじさん「あ、これ、ダメや」

わたし「え!電池が切れたんじゃなくて?」

おじさん「新しいの入れてみたけど、ダメ」

わたし「じゃあ入れ替えてもらって、しばらく使ってみます」

おじさん「だから電池の無駄。壊れてるから」

わたし「直せないんですか」

おじさん「もう反応してないから」

わたし「・・・・・・・・・・・」

おじさん「スマホと一緒に置いてたら、こうなるねん」

 

無言の私、迷走しだす。

ここは診察室。

 

思いもよらない診断が下され

えっ、と驚き

何とかなりませんか先生!とすがるも

「むり」「むだ」「反応してないし」

って、こんな医者いないと思うけど

でも、気持ちがズドーン。

 

その時計にそれほど愛着があったわけでもなく

この沈みかた

ああ、またお得意の、結び付けだ~

 

いつまで経っても、私は、

なかなか普通の人になれません。