亡くなって良かったことは1つもない

2021/09/19

お子さんを亡くされたお母さんたちと話していて

他人がかけてくれた言葉の、意味や意図が

わかりにくいことが多いと感じる。

 

どう言葉をかけていいかわからないから、だろう。

「良かれ」と思ってだろう

とは分かるのだけれど、たとえば

「つらいのによく頑張ってるわ。私だったら生きていけない」

のような労いかた。

 

きょうは聴く立場だったので、自分のことは言わなかったが

思い返したら、あゆみが亡くなったとき

あった。あった。

 

特徴の1つとして、

亡くなったことの中に、何か「良い」を見つける

 

「まだ小さいうちでよかった」

大きくなるほど、別れはつらいから、と

 

「苦しまなくてよかったね、闘病がなかったぶん」

急死はかなりきついのだけど

 

「お兄ちゃんがいて、よかった」

いたら辛さが薄まるわけではないよ

 

最上級はコレ

「命とりとめて障害もって生きていくよりは」

「よかった」も付いたかどうか、記憶とんだ。

びっくりしすぎて。

 

かける言葉が浮かばなければ、

無理に「良い」を見つけたりしなくても

つらい中で、何とかして「良い」を見出すのは

本人が、いずれすること。

 

私の場合は、一昨日も書いたけど

あゆみに出会えて良かった。

切迫早産で、お腹で危なくなりかけたけど

産まれてくることができて良かった。

毎日お世話させてもらえて良かった。

誰より頼りにしてもらえて良かった。

私を一番にしてもらえて良かった。

あゆみの母親にさせてもらえて、本当に良かった。

 

でも、亡くなったことは・・・

今も、いつまで経っても、つらい。