あれでよかったのだと思って愕然

2021/09/20

子どもが亡くなって良かったことは何一つない

と昨日書いたけれど

早く亡くなる方向にむけたような場面は、あった。

 

脳死とみなされたとき

どうするか選択したから。

延命はしないと。

 

このことは、ものすごく重い決断で

先生が諦めないでいてくれたら嬉しい

と願っていた。

でも先生は、「これ以上、あゆみちゃんのためには」

と言われ、その目が真っ赤だったから

私も同意した。

 

ここまで来たら、いずれ亡くなる。

でも、薬を止めたので、時期は早めた。

 

私は、正しい判断だったと思っていたが

出会う人、出会う人、諦めなかった話を聴き

強く揺さぶられた。

私には、心とか、情とかが、足りないと思え。

 

もっと、しがみついて

もっと、先生たちを手こずらせ

もっと、もがいて当たり前ではなかったかと。

 

かしこい親みたいな顔をして

幕を下ろしてしまったことを

ああするしかなかった

あれでよかったんだ

と思い返すなかに「よかった」が出て来て

愕然とする。

 

子どもの死に、良かったは、何一つないはずなのに。