亡くなったわが子も一緒の門出になれば
2021/11/07子どもは、亡くなっても大事。
亡くなってからも、心配。
お子さんが亡くなった直後に、震災に見舞われた人が
まず考えたのが、子ども!だった。
そして
あ、いないんだ
だから大丈夫なんだ
と、「いない」を実感し、つらい安堵をした
という話を聴いたことがある。
亡くなっても、親は思い続けているわけで
子どもの死後に直面する困難に、「離婚」がある。
離婚するとき
亡くなっている子は、連れて来れない。
親の意向を汲んで、新しい戸籍に入れてくれればいいのに。
以前当会では、多くの署名を集めたことがある。
戸籍が電子化されたとき
亡くなった子どもの、名前も、生まれた日も、
すべて消えてしまったからだ。
親の意向を汲んで、希望者には、戻してほしい
と嘆願したが、だめだった。
子どもを亡くして、必死で生きようとする親たちを
応援する気持ちのようなものは
法の下にはない。
法に触れるのかどうか、考える余裕もなく
離婚した家のお墓から、
子ども(お骨)を取り戻してきたお母さんもいた。
一旦は置いて出たものの、たまらなくなり
一人で連れ戻しに行った。
そんな思い余った母の行動を、先方の方々は
目をつむってくれたようだった。