一番大事なのは妊婦だった時期らしい

2021/11/17

認知症の姑さんの記憶にあるのは

子どもの誕生前後の1年だけだった、と昨日書いたが

その話を聴いたとき、

私も似たことを思い出し、言った。

 

母が脳出血を起こして、おかしくなったとき

(道でこけて、へんなことを言い出したから)

慌てて救急車を呼んだ。

救急車に乗った頃には、もう、まともに話せなかった。

なのに

救急隊の人に、母は必死で言った。

「まだ予定日じゃないんです!」

 

これを聞き、私は、えーーーと仰天。

妊婦のつもりになっている。

おなかの命を守ろうとしているのだ

と私はすぐに気づいたが

当時母は70才代。

 

私は、小声で「いいから」「わかったから」

と母に言うも

救急隊は、聞き取りにくく、母に向かって

「何の予定ですか」と尋ねる。

 

もう、いいってーー

なおも「え?なに?」と耳を近づける。

まだやってる~~~

 

私、話しながら、笑えてきてしまった。

そのとき、

女性二人とも、笑わずに

真剣に聴いてくれていることに

私、ハッとする。

 

自分の家のことだから、笑って済まそうとしたが

笑うことじゃないと、自分でも思った。

実際、私は、あゆみのことであれば

救急車に乗ったときのこと

今でも真剣に話すし

しっかり聴いてくれると有り難い。

 

今後、あゆみ以外の家族のことでも

命が危ぶまれたような話は

ふざけて話すの、やめる。

ついウケをねらう関西人ですが。