亡くなっても生まれた喜びは変わらない

2021/12/09

皇后雅子さまが、58才のお誕生日を迎えられ

愛子さま御生誕当時のことも報じられた。

結婚9年目にしてお生まれのご長女。

 

あゆみが生まれた頃、雅子さまにお子様はなく

早く授かられることを期待していた。

だけど次の年に、あゆみは亡くなった。

あゆみが亡くなってからは、誰のおめでたい知らせも

耳をふさぎたい自分が、とても卑屈に思え

ずっと、つらかった。

 

そんな私も、唯一、雅子さまのご懐妊だけは

心から喜んだ。

声を上げて「よかったー」と言ったのを覚えている。

本当に長い間、耐えて、がんばられ、

ようやく叶ったご出産。

 

思ったとおりだったのが

会見で、「うまれてきてありがとう」の言葉が

涙で詰まってしまったご様子に

立場を超えて

待望の子どもの誕生じたい、そうだと、

同じ気持ちの中にいる感じがした。

 

私も、喜びを嚙みしめて出会ったあゆみは

すでに手の届かないところに行ってしまったけれど

生まれてきてくれたときの喜びは

何も変わっていないと

このときの会見を見ながら、再確認した。

 

そんな愛子さまは、もう二十歳。

雅子さまは、20年を、あっという間だったようにも感じる

と仰っていて、

ああ、このことだけは違ってて当然だな、と思った。

 

子どもが、生きて、育つのは、あっという間。

子どもが亡くなると、親の時間は、

止まってしまう。