入院はどんどん短くなっている

2022/01/09

絶食からの夕食ぬきを経て

35時間ぶりに食べたご飯は、格別だった。

おかゆと、薄い味噌汁と、

コーン?と思いきや、細切れのだし巻きと

ミスマッチな牛乳、

デザートは離乳食のような桃。

 

お腹は膨れたが、、、

これは噛めない人の食事だと気づく。

昼ご飯から普通の食事にしてもらえないか

頼んでみようと思っていたところに

診察に呼ばれた。

 

傷口を診てもらい

「痛くない?」と聞かれ

「痛くないです」だから昼ごはんは

と言いかけたとき

「じぁあ退院しましょか」と言われて

あっけに取られた。

 

ベッドが足りないらしい。

この病院はコロナ患者の受け入れ病院だから

なのだろうか?

ニュースで見る医療のひっ迫が

急に身近なものに感じられた。

 

支払いも、計算できていないから後日に、と

たぶん高額な手術料を払わぬまま

ばたばたと退院してきた。

 

感染予防対策だけでも、病院はいま大変。

でも、体が不自由な患者は

雑に扱われるととても悲しくなる。

大変さと、優しさが、共存できるすべは

どこにあるのだろう。

 

そういう人間的なことは

個々の素養にかかってくるだろうし

組織の構造的な影響も受けるだろうし。