的外れな回答をする「専門家」

2022/01/10

YouTubeで、人生相談の番組がある。

電話で相談し、その筋の有識者から

専門情報や助言をもらうもの。

 

それぞれに深刻な悩みがあり

人間関係、相続問題、離婚問題、親子関係、金銭トラブルなど

次々とアップされているが

ふと思った。

 

子どもを亡くしました

という相談は、挙がってこないものだなあ。

 

それはそうだろう。

専門情報とか、助言とか、あるのだろうか?

「ない」と思うから電話しないのだろう。

 

もしかしたら相談者はいたかもしれないので

しょっちゅう観てみるが、今のところ見当たらない。

 

妹が子どもを亡くした、という人はいた。

何と声かければいいのか?

どう支えていけばいいのか?

という相談で、

いいお姉さんだなあ、こういうお姉さんが

いてくれるだけで十分だろう、と私は思ったが

回答を聴いて、びっくり。

 

「わかるよ」とは言わないように、という。

わかる、と言った途端に、わかるわけないじゃない!

となるから、という助言には

そういう傾向は、あるのかもしれないなあ

と思って聴いていた。

 

ところが、まだ続きがあって

妹さんに言うべきことは

「しっかりしなさい!」

「子どもいるんだから、母親が泣いてる場合じゃない!」

と気合を入れることだ、となった。

うっわー

 

で相談者も、そうですね!そうします!

ということになり

「ありがとうございました」

と納得して電話を切る。

 

世間では、こういう流れがあるのだなあ。

妹さん、このあとお姉さんから、言われるんだ・・・

想像して胸が詰まる。

 

電話相談は

財産分けで揉めております、とか

どうも夫におんながいるみたい、とか

子どもが言うこときかない、とか

そのあたりのことを持っていくのが、ちょうどな気がする。

なぜなら

回答が明瞭だから。