「いつでも抱き締められる距離にいられること」

2022/02/16

ドラマの中で聴いたいい言葉を、もう1つ。

逃亡医Fというドラマもいい。

 

主人公は外科医で、殺人犯の濡れ衣を着せられて

逃亡しているが、

行く先々で重病人と遭遇し、命を救う。

 

前回は

不法滞在をしている外国人カップルが

病院には行けず、諦めかけていたときに

彼はこう言った。

 

「いつでも抱き締められる距離にいられることの尊さを

君たちにどう説明すればいいかな」

 

言葉はまだ続くけれど

最初の1行だけで、私は感極まった。

そう。このこと。

これに尽きる。

 

「愛する人が死ぬ悲しみを知る必要はない。

僕の愛する人は、もうこの世にはいない。

救えなかった。

だから君の好きな人を、僕に救わせてくれ」

と続く。

 

そう言って説得された2人は、手術に同意し、

潜伏先の隠れ家で手術を受ける。

ありあわせの道具と、最低限の薬剤を用いて。

 

「いつでも抱き締められる距離にいられること」

 

改めて実感した。

私には、果てしない距離に見送った感じがあり

その一方で、

きっとすぐ近くで、いつも見てくれている

と思い込みたい気持ちもあるが

そう思い込むことができた、としても

「抱き締める」ことだけは、できない。

 

いつでも抱き締められる距離にいられることが

どういうことなのかを

言葉で示すとすれば

私も、この言葉だなあと共鳴した。

 

それは、尊いこと。