大事なことを自分で決められる自分を目指す

2022/04/06

昨日書いた、

よその会で出会った一人のお母さんは

とても大事なことを

ひと言だけ言ってくださった。

 

その頃、私は

あゆみには、どうしたら、また会えるのか?

そればかり考えており

もう一度産むしかない

という結論に達し、悩んでいた。

 

このことを、身近な人に言うと、必ず、

「そういう考えはもってはいけない」とか

「生まれてきた子を不幸にする」とか

とがめることしか言われなかった。

 

でも、ほかに方法はないじゃないか!

しかも、もう若くない。

臨むなら、早く不妊治療に行かないと。

でも、目的がちがう、と言われてしまう・・・

 

もう、どうすれば、いいのーーー

 

そのお母さんに

私は間違っているのでしょうか?

と真剣に尋ねた。

 

このあとの短いやりとりが

究極に、素晴らしいと、今も感じている。

 

あなたが正しいのか、間違っているのか

私にはわからないし

はっきり言える立場ではありません。

だから

そういう「大事なこと」を

自分で考えて

自分で決められるようになることを

まず、目指しませんか

 

本当にそう思う。

悲しみのさなか、混乱の渦中、では

自分の大事なことが、

自分で決められない状況にあるのだ。

だから

人に相談するのもいい。

人の助言をあおぐのもいい。

でも、

自分のことを考えるのは、あくまで自分。

自分のことを決めるのは、自分自身。

そういう自分になれることを

まず目指す。

この過程が、心の回復の道のりだと思う。

 

あの1回だけお会いできたお母さんの言葉は

私の心の中で、ずっと響き続けている。

 

私も、当事者に出会ったときには

話は聴く

尋ねられたことには答える

でも、

決めるのは、あなた自身

そういうあなたを目指してほしい

という考え方を大事にしている。