やっと駅弁にありつけたからには

2022/04/17

しつこく東北新幹線のつづき。

ドアが開くなり乗り込み、座席に向う。

始発駅だから車内はまだ空っぽで、

一人うに弁当をむさぼる私。

 

視界の端っこに、作業着の人の足元が映る

が、見えない振りしてむさぼる。

あ、もしかして、

清掃が終わっていないのに乗ってしまった!

えー、食べ始めたし、、、

広げた弁当、今から包むん?

席は十分きれいなんだけど・・・

 

その人、横に立ったままなので

おもむろに見上げると

お掃除の人じゃない。

工事の人の服だ!

 

えっ私の席、なんか具合悪い?

今から修理とか??

 

聞きかけたとき

その人が手にしていたのは

乗車券!

工事の人でもなく

お客さんだった!

 

私が、隣の席にかばん放り出して

弁当をむさぼっているもんだから

座れなくて立っていたのだ。

 

ここですか?!?

尋ねると、

「あ、はあ、たぶん」と。

ひゃー スミマセン!!!

握ったままの箸を置き、

かばんを膝に抱えた。

 

それにしても

自信なさげに「たぶん」と言うくらい

この席に人が来るとは思えなかった。

その人も同じように思ったみたいで

これだけ空いてて

何でよりによって、二人がけの隣??

 

指定席の詰まり方、よく解らない。

でもお互い決められた席で、肩すぼめて

並んで行った。

おとなしい人で助かった。

 

そうして目的地に着いたが

膀胱炎の私、学会での務めは果たせるのか?

 

またまた続く