生涯経験することのなかった「しゅうと」

2022/05/11

月に1回、趣味の教室に行っている。

きょうは、自分の人生で経験のなかったことに

1つ気づいた。

「おしゅうと」さん。

 

姑には、いっぱい経験したが

ダンナは、幼いうちに父親を亡くしているので

しゅうとさんとのお付き合いも、介護も、

私はしていない。

 

教室に来ている人が、真っただ中で

姑とはまた違った大変さが、あるのだと知った。

 

車の運転免許を返さない、という話か

と思っていたら

そのあとの自転車が結構大変らしい。

90才を越えて、こぐの速いらしく。

 

80代の人を自転車で跳ねて、

7000万円の賠償を求められた事案があったそうで

90代の人が、80代の人に起こしてもおかしくない。

 

でも、自転車から降りてもらうことは

相当大変らしく

夫が説得しきれなければ、

役は妻に回ってくるという。

 

ふと想像した。

ご飯、2人で食べることも、あるだろう。

あるらしい。昼はいつも。

 

姑と2人のご飯は

あんまり味がわからなかったなあ。

ちょっと気難しくて

女性のわりに口数が少なかった。

 

しゅうとさんだったら、

さらに息が詰まるんじゃない?

 

それが、そうでもないらしく

おじいちゃん、おしゃべり大好きで

聴いてるだけでいい、というから

へー、それは良かったね。

 

そう思っている間に

小さい頃の記憶の扉が開いた。

 

お隣のおじいちゃんは、亭主関白で、気性が荒い。

おばあちゃんは、優しくて、いい人だった。

おばあちゃんが先に亡くなって、おじいちゃんは

困ったことがあれば、すぐに窓を開け

私の家に向かって「おーい!おらんのかー!」

と大声で、私のおばあちゃんを呼びつける。

 

私のおばあちゃんは

「はーい、いま行きますー」

って行くんかーい

と子ども心に、いつも思っていた。

 

お隣には、息子も嫁もいなかったし

介護する身内がいなくても

近所でどうにかすることを、何とも思っていない時代

だったなー