小さく亡くなった赤ちゃんのための服

2022/05/12

きょうは、看護大学の助産学専攻で

産着を縫う授業をした。

裁縫の科目ではなく、これグリーフケアの科目。

 

助産師になる学生さんたちなので

亡くなる子どもは、死産の子どもで、胎児。

40週近くで亡くなると、普通のベビー服を着れるが

小さく亡くなると、市販の服がない。

 

長い歴史のなかで、どうしてきたのだろう・・・

今は、小さい産着を縫うボランティア活動があり

送ってもらうことができるが

こういう活動がなかった頃は

服は着せてあげられなかったのだろう。

 

私の授業では

赤ちゃんを亡くしたお母さんに

助産師が、そっと寄り添う1つの方法として

お母さんと産着を縫うための授業をしている。

 

型紙もミシンも使わず

短時間で、誰でも綺麗に仕上がるものを作る。

そのため、毎年GWは、その準備に費やしている。

布を切って、しるしをつけておき

針に糸も通しておく。

 

そうして、40~50分で仕上げた産着

将来、実際に必要になったときには

これを見ながら、すぐ対応できる。

と私は思っていたのだけれど

事情が違った!

 

「コロナ」で、病院ボランティアが活動できなくなり

小さい産着が不足しているらしい。

きょう仕上がった学生たちの作品も

さっそく大きな病院に提供されることに。

 

そうかー

各自、見本を1つ、

手元に置いておいてほしかったけれど

いま現場は、切羽詰まっているのだな。