落語を聞きに行って笑いをこらえる

2022/05/21

落語の独演会に行った。

知人が、その落語家さんのお世話をされていて

チケット買って、と言われたから、1枚申し込んでから

あっ、と思い出した。

 

亡くなったご主人が落語が好きで

と、泣きながら笑みを浮かべた人のこと。

一応、尋ねてみよう、と連絡入れると

即、ぜひ!と返事が届く。

 

場所は、国立文楽劇場。

彼女にとっては思い出の劇場らしく

待ち合わせて、びっくり。

和装ではないの。

 

そうかー、この劇場にご主人と来るときは

ちゃんと着物を着て、文楽を楽しんだのだなあ。

私は、文楽なるもの、見たこともなく

落語だから気楽に来た。

 

で、前座というのか、若い噺家さんの

最初から大笑いした。

 

ライフというスーパー、うちの近所にもあるが

月曜日は、1万円チャージすると、100円おまけがつくらしい。

で毎週月曜日は、銀行で1万円おろしてライフに行く

というルーティンのなか、ある月曜日

買い物が夜になり、銀行に行っていなかった。

100円もらえないのが残念でならない。

そしたら、ライフにATMがあった!

ATMで1万円おろして100円もらえたけれど

手数料が300円だったー

 

というオチで、会場は爆笑となる。もちろん私も。

え?無反応。

横目で見たら、笑っていない・・・

 

私だけギャハギャハ笑うのは

無神経とも不謹慎とも思え、自重するも

つい声出して笑ってしまう。

 

やっぱり、無表情・・・

 

休憩になり、ロビーに出ると

「面白いですね」と言われ

えっ、面白かったんや。

ふう。肩の力ぬけた。

 

よっしゃ、後半は思いっきり笑お。

そして思った。

グリーフの考え方と同じだなあ。

泣いている人だけが悲しいんじゃない。

笑っている人だけが楽しんでいるんじゃない。

 

いろいろと蘇ることがあるだろう

笑うより泣きたいほうが上回るかもしれない

思い出の場所は。

 

帰り道、

「私、着物1回も着たことないわ。

私も着れるようになりたいなあ」なんて

口から出まかせみたいなこと言ってしまい

家に帰ってきて、

愕然とした。

(長くなるから、また明日)