「お仕事する犬」に私が一番だった頃を想う

2022/10/19

昨日書いた、「お仕事する犬」は、

実は報酬を受け取っている。

一人施術が終わると、おやつが貰える。

大人しくしていたから、というよりも

助手を務めたからだろう。

 

そのおやつを、「あげてください」と手渡され、

えっ!となるが

おそるおそる差し出すと

ぱくっ 一瞬で食べた。

 

「お手とか、待てとか、いろいろしてみて」

と促され、「お手」と言ったら、

右左右左、せわしく前足を上げるので

早くちょうだい~ と迫られているよう。

 

とても「待て」など言えそうにない、と思うが

ちゃんと待った。

何と言えば食べるんですか?と尋ねたら、

「よし」と教えてくれた、先生のその声で

食べてしまった。

 

言われた通りやってみると、待って、食べた。

すごいな。

おやつを小さくちぎって、何度もさせてもらい、

ふと思って、また尋ねた。

 

私が「よし」と言っても、先生が「待て」と言ったら

食べないで待つんですかね?それとも、

都合のいいほう(よし)をとるんですかね?

 

あーー、と先生考えて

「じゃあ私、離れますね」と向こうへ行かれた。

ここでまた思った。

 

あゆみなら、絶対に、私だった・・・

ほかの誰が言うことよりも、母親である私を

じっと見ていて、私の言うことを聞いていた。

 

私がその場を離れたら

必ず後を追ってきた。

 

ああ、また結びつけている。

 

よその犬とたわむれながら

目の奥、うるうる。